ソーシャルレンディングで借りたいときには押さえておくべき注意点があります。
借りる準備を始めてから、あるいは融資を受けてから後悔しないために重要な点を確認しておきましょう。

ソーシャルレンディングで借りたい人が押さえるべきポイント1【貸付成立の条件】

ソーシャルレンディングで借りたい人は融資を受けられるのに何を満たさなければならないかを詳細に確認しておくのが肝心です。
ただ貸付を申し込む資格を満たしているだけでは不十分で、貸付成立がどのようにして決まるかを理解するのが重要になります。
ソーシャルレンディングでは個人投資家に融資の募集をかけるのが特徴で、一人一人から受けられる融資額はあまり大きくありません。
その出資を積み上げていくことで必要な資金分の融資を受けられるようになります。
そのため、要求した貸付金額を満たす出資が得られないと借りることはできません。
期限が設けられていて、それまでに満額にならないと融資を受けられないこともあるので注意しなければならないのです。

ソーシャルレンディングで借りたい人が押さえるべきポイント2【金利と手数料の違い】

ソーシャルレンディングでお金を借りたい人はソーシャルレンディング業者の選び方にも注意が必要です。
特に切実なのがどのくらいのコストがかかるかであり、どの業者を使うかによって大きな違いがあります。
コストに影響する大きな要素は金利と手数料です。
実質年利がどのくらいに設定されるかは業者によって異なるので、審査を受けてから決めるのも良い方法でしょう。
また、実質年利に手数料が含まれていることあれば、別途請求されることもあります。
その内訳を考慮してできるだけ低コストで利用できる業者でお金を借りるのが重要です。

なお、日本の貸金業者は(ソーシャルレンディング業者も含めて)いずれも、利息制限法の適用対象となっています。
不当に高い利息を提示されていないか、念のため、注意しましょう。

ソーシャルレンディングで借りたい人が押さえるべきポイント3【連帯保証人や担保の必要性】

ソーシャルレンディング業者の選び方でもう一つ注意しておきたいポイントが、連帯保証人や担保の必要性です。
ソーシャルレンディング業者によって連帯保証人が必要かどうか、担保を用意しなければならないかは異なっています。
金額によって必要性が左右されることもあるため、いくらの融資を受けたいかを考えてから業者を決めるのも重要です。
金額が大きい場合には連帯保証人か担保がなければならない場合がほとんどです。
担保を用いる場合にはその資産価値の高さによって融資を受けられる金額が決まります。
その評価のあり方も業者によって違いがあるので、担保価値の評価を依頼して比較してから決めるのが安全策です。

尚、連帯保証の仕組みについては、最近の民法改正で大きく変わった部分があります。調達側においても、しっかり確認しておくべきでしょう。

ソーシャルレンディングで借りたい人が押さえるべきポイント4【登録業者を利用する】

ソーシャルレンディングで借りたい人は利用する業者の信頼性も確認しておくようにしましょう。
ソーシャルレンディングを事業として行うためには金融庁での登録が必要になります。
その登録番号が発行されていることを金融庁のホームページで確認してから申し込むのが無難です。
金融関係では悪徳業者が暗躍することもあるため、十分に気を付けておかなければならないポイントです。
大手で知名度が高い業者を選んでおけばあまり心配はありませんが、不祥事により登録を取り消される場合もあるので念のため確認しておきましょう。
※ソーシャルレンディングの各業者に関する情報は、融資型クラウドファンディングの専門メディアである、ソーシャルレンディング・ラボのコンテンツなどを参照してください。

ソーシャルレンディングで借りるときのポイントのまとめ

ソーシャルレンディング業者を利用するときには貸付成立の条件について理解しておくことに加え、余計なコストがかからない業者を選ぶのが重要になります。
業者としての信頼性も確認し、連帯保証人や担保を付けられた方が良いのかどうかを融資希望額に応じて考えて業者を選定しましょう。